屋根面積計算ツール|建築面積・勾配・形状から実屋根面積と塗装量を即算出

屋根面積計算ツール。建築面積・屋根形状(切妻/寄棟/片流れ等)・勾配(寸)を入力するだけで実屋根面積と塗装必要量(L)を即計算。業界標準の勾配係数(三角関数)を採用。登録不要・完全無料・スマホ対応。

屋根の真下にあたる水平投影面積(㎡)。延床面積ではないので注意

最も近い形状を選択

10寸=45°。不明な場合は標準の5寸を選択

標準0.2L/㎡。メーカー仕様書に従う

L/㎡

標準2回塗り(下塗り別、上塗り中塗り計2回)

このツールでできること

屋根塗装・葺き替えの準備や材料の発注量確認に役立つ、屋根面積計算ツールです。 建築面積・屋根形状・屋根勾配の3項目を入力するだけで、 実際の屋根面積(斜面の総面積)と塗装に必要な塗料量(L)を自動で算出します。

計算に使用する勾配係数は「建築面積の水平投影面積を斜面面積に変換する」業界標準の三角関数ベース係数で、 建築学会・塗装業界が共通して使う定義値です。

計算の根拠(勾配係数・形状係数)

屋根面積の計算式は次のとおりです。

屋根面積 = 建築面積 × 勾配係数 × 形状係数

勾配係数は「水平10に対して垂直N上がる傾き(N寸)」を斜辺長さに変換する係数で、 三平方の定理から導かれます。水平距離を1とすると斜面の長さは√(1²+(N/10)²)となり、 これが勾配係数の定義です。たとえば5寸勾配(水平10に対して垂直5)の場合、 √(1+(5/10)²) = √1.25 ≈ 1.118 となり、 建築面積に1.118を掛けた値が実際の屋根面積になります。

形状係数は本ツールではすべての形状で1.00を採用しています。 実務上、形状による補正は勾配係数で大半がカバーされ、形状ごとの補正は業者・工法によって異なるため、 標準的な計算では1.00が広く使われています。なお、軒の出(軒先の出っ張り部分)はこの計算の対象外です。

勾配係数早見表

勾配 傾き角度 勾配係数 特徴
陸屋根(勾配なし) 1.000 フラット屋根。コンクリート造マンション等
3寸勾配 約16.7° 1.044 緩勾配。金属屋根・カラーベスト等
4寸勾配 約21.8° 1.077 標準的な緩勾配。施工しやすい
5寸勾配 約26.6° 1.118 標準〜やや急。住宅で最も多い
6寸勾配 約31.0° 1.166 急勾配。和風住宅・急傾斜地の住宅
7寸勾配 約35.0° 1.221 かなり急。職人の足場確保が重要
10寸勾配 45° 1.414(=√2) 最急。高級和風建築・寺社建築等

屋根形状と特徴

使い方ガイド

  1. 建築面積を入力する: 建築面積は「屋根の真下の水平投影面積」です。延床面積(全フロアの合計)とは異なります。 登記簿謄本・建築確認申請書・固定資産税納税通知書の評価明細に記載されています。 わからない場合は間取り図の外寸から概算しても構いません。
  2. 屋根形状を選ぶ: 外から見て屋根の形を確認します。最も近い形状を選択してください。 判断に迷う場合は切妻(最も一般的)を選ぶと大きくは外れません。
  3. 勾配を選ぶ: 屋根の傾き具合です。不明な場合は「5寸勾配(標準〜やや急)」を選ぶと国内住宅の平均に近い結果になります。 正確に知りたい場合は、屋根材の施工マニュアルや建築確認図面に記載されています。
  4. 必要に応じて塗布量・塗り回数を調整する: デフォルトは塗布量0.2L/㎡・2回塗りで設定しています。 実際に使用する塗料のメーカー仕様書(TDS)に異なる塗布量が記載されている場合は手動で変更してください。

計算例(3パターン)

例1: 築15年持ち家オーナー(建築面積80㎡ / 切妻屋根 / 5寸勾配)

業者見積り前に屋根面積と必要塗料量を把握したいケースです。

例2: DIY派(建築面積12㎡ / 片流れ屋根 / 3寸勾配)

物置の屋根を自分で塗装する前に材料の過不足なく計算したいケースです。

例3: 塗装業者・若手営業(建築面積120㎡ / 寄棟屋根 / 4寸勾配)

現調前の机上概算として屋根面積と塗料量を事前に把握するケースです。

よくあるご質問

Q1. 建築面積と延床面積の違いは何ですか?

建築面積は「建物を真上から見たときの水平投影面積」です。1階部分の占有面積とほぼ同じです。 延床面積は全フロアの床面積を合計した値で、2階建て住宅では1階+2階の合計になります。 屋根面積の計算には「屋根の真下の面積」である建築面積を使います。延床面積を入力すると面積が過大になるためご注意ください。 建築面積は登記簿謄本・固定資産税評価明細書・建築確認図面に記載されています。

Q2. 屋根の勾配がわからない場合はどうすればよいですか?

不明な場合は5寸勾配を選ぶと日本の戸建て住宅の標準的な結果に近くなります。 正確な勾配を調べるには次の方法があります。

Q3. 軒の出(軒先の出っ張り)は計算に含まれていますか?

含まれていません。本ツールの計算は「建築面積(水平投影面積)を勾配係数で斜面換算したもの」であり、 建物の外壁から外に張り出した軒先部分(軒の出)は対象外です。 軒の出がある住宅では実際の屋根面積はこの計算値より若干大きくなります。 正確な面積が必要な場合は業者による現地実測が最も正確です。

Q4. デフォルトの塗布量0.2L/㎡はどの塗料でも同じですか?

塗料の種別や製品によって塗布量は異なります。0.2L/㎡(=200mL/㎡)は屋根用塗料の一般的な目安値です。 実際には使用する塗料のメーカー仕様書(TDS・技術データシート)に塗布量が記載されているので、 その値をツールの「塗布量」欄に入力してください。たとえばメーカー指定が0.15L/㎡の場合は デフォルトから変更すると正確な必要量が計算できます。

Q5. 片流れ屋根で「勾配が必要」と表示されるのはなぜですか?

片流れ屋根は定義上、必ず傾斜(勾配)が存在する形状です。 「勾配なし(陸屋根)」を選択すると建築面積と屋根面積が同じになりますが、 片流れ屋根でそれが成立する場面はなく、誤入力が疑われるためエラーを表示しています。 片流れ屋根の場合は3寸以上の勾配を選択してください。

Q6. 陸屋根なのに勾配を選んだら自動補正されたのはなぜですか?

陸屋根(フラット屋根)は水平かそれに近い屋根形状のため、勾配係数は1.000(補正なし)が適用されます。 陸屋根を選んだ状態で3寸以上の勾配を選択すると、勾配は強制的に「陸屋根(1.000)」へ補正され、 結果画面に自動補正の旨が表示されます。陸屋根に勾配係数を適用すると現実と乖離した面積になるため、 この仕様で誤入力を防いでいます。

計算の根拠・免責

本ツールが使用する勾配係数は三角関数(三平方の定理)に基づく数学的確定値です。 「水平10に対して垂直Nの傾き(N寸)」から斜辺の長さを求める式 √(1+(N/10)²) を適用しており、 建築学会・塗装業界で共通して使われている定義と一致します(2026年4月確認)。

ただし、以下の点は本ツールの計算スコープ外です。

計算結果は参考値です。正確な屋根面積や塗装費用の把握には、 専門業者による現地実測・相見積もりをご利用ください。